当たり判定ゼロ

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筋肉が世界を制した日

そんなわけでグランキングダムなんですけどね。最近オンラインイベントの第一次戦役やってるんですけど、姉さん、戦局がえらいことになってます。

このゲームは勝利数の累積が勝敗を分けるルールなんで、こんなもん人口が多いランドアースかフィールが勝つじゃねぇかと高をくくっていたんですが、蓋を開けてみると、最終日時点で人口わずか15.7%のバルクールが全16地方のうち8地方を制圧してるという異常な事態に。世界のすべてを敵に回したような3面同時戦線が起こっても、そのすべてで勝ってしまう力こそパワー。戦いは数じゃなかったよ、兄貴。

世界の半分が赤く染まった。全盛期のソ連ボリシェビキか。ただ違うのは、奉じるのは共産主義ではなく、筋肉であるということ。筋肉!筋肉!

ネトゲというものは古来より脳筋が幅を利かすと相場が決まっているもので、バルクール側には相当な廃人が複数いるらしく、戦場の端っこで普通に戦っているだけで次々と敵の本城に向かって砦が落ちていく様は味方ながら壮観ではありました。頼りがいのある兄貴たちの圧倒的な暴力により、放っといても勝ってしまうという別の意味での無力感。というわけで、戦勝国に与えられる追加シナリオの無料配信の権利は筋肉シナリオになりそうです。

ただでさえ過疎ってきてるゲームで、人口の15%しか支持してない国の追加シナリオを真っ先に配信していいのかという疑念はあれど、そういった損得勘定を超えた判断の向こうにこそ、エッジが効いたゲームというのはありうるのでしょう。

ただこのグランキングダムというゲームは色々ダメなところのあるゲームで、初期に発生したほぼ無敵の範囲防御を繰り出せるバグは対処されたものの、今でも、ローグ4人パーティーが延々と連続行動できる方法などが編み出されたりして、バランスが崩壊気味です。対戦相手にローグ4人が出てくるとヨーグルト食べながらボーっと画面を眺め続けるしかなくなりますし、そんなの見てて面白いのかと尋ねられるとかなり考えて「仕事に行くよりマシ」という答えに至らざるを得ません。普通に考えられたパーティーも結構いて、そういうパーティーに当たると面白いんですけどね。

FF6であれば、ドリルを頭に装備させてゲームバランスをぶっ壊したり、東方風神録でバグマリ使ってゲームバランスぶっ壊したりするのは笑いになっても、オンラインゲーで壊れ性能のスキルがあるというのは、いつの日も悲しみしか生み出さない感があります。オフゲーだと壊れ性能で遊んで楽しむのは自分だけでも、オンラインゲーの壊れ性能は常に被害者が存在する枠組みになりますし。

現状、勝利数の累積が重要になるので、最適化された行動は「いかに速やかに敵を倒せるか」「いかに敵の撃破速度を落とせるか」という点に絞られ、それが故に相手にターンを回さないような面倒くさい行動をするAIばかり放流されていく地獄が完成するわけです。ほんと人間って環境に適応するの早すぎて厄介ですよね。やっぱ人間は早く滅ぼさなきゃいかんと決意を新たにするものであります。

まぁ脳筋なんで、そんな細かいことどうでも良いんですけどね。

ヒャッハー、キアラたんのシナリオ配信だヒャッハー! 脳筋にふさわしい読んだら5秒くらいで忘れそうな全く内容のないシナリオだったら最高だと思います。戦争の方は壊れスキル直すの大変だと思うので、いっそのこと全部強くして北斗的な世紀末バランスでいいんじゃないでしょうか。