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野球賭博2022

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野球の季節なので、順位予想にかこつけた野球語りやっていきます。今年こそ12連単当てるぞ!
データソースはスラッガーの選手名鑑。毎年買ってるけど、選手名鑑はスラッガーのが一番ですよ。
 

セリーグ

1位 阪神タイガース(前年順位:2位)

今のセ・リーグの投手で一番良いボールを投げる先発投手は誰かと言われれば、間違いなく調子が良いときの高橋遥人だと答える。通算の奪三振率も9.42と先発としては著しく高く、歴代のドクターK杉内の9.28や石井一久の8.84と遜色ないレベル。去年は49イニング投げて四球も5個しか出さず、調子の良い日は、もはやランナーを出せるレベルではなかった。問題はやはり故障がちなことで、通年出場したらリーグのパワーバランスを変えられるレベルだと思うのだけど。
高橋遥人に限らず投手の平均レベルは高いが、ウィークポイントは攻撃力。佐藤輝明の驚異の三振率38.0%を見ると今年も当てにならない。今回は違うぞと定期的にファンに夢を見させて突如スランプに陥る打者版藤浪の予感がある。大山が2020年程度打ってくれれば守り勝つチームとしてリーグを制することができるだろう。
 

2位 読売ジャイアンツ(前年順位:3位)

1年リハビリに当てることが確定していてもドラフト2位の枠を使う価値があったと言われた山崎伊織がいよいよベールを脱ぐ。今のところオープン戦では普通の成績なんだけど、確かに大学時代の成績だとエース確定水準のレベルなんだよな。特に通算防御率1.09も良いけど特に四球率が1.42と低いのが通年稼働の安定性が求められるプロ向き。問題はどこまで肘の状態が回復しているか。
打線では新外国人グレゴリー・ポランコが見もの。元トッププロスペクトのポランコですよ。全盛期が過ぎててもいい。外れでもいい。大物メジャーリーガーのプレーを日本で見せてくれればそれでいい。巨人とソフトバンクのカネの使い方はそれでいい。他には、丸の打撃が去年から怪しいけど、通年使えばそれなりに成績は残す。あとは原監督が丸の不安定さに我慢できるか。
 

3位 横浜DeNAベイスターズ(前年順位:6位)

ベイスターズが優勝するためには、東とオースティンがほぼ通年健康という都合のいい前提がどうしても必要になる。東はルーキー時代にWAR5.0を叩き出したリーグ屈指の投手であるけど、この3年故障で働けなかったのがベイスターズ低迷の原因の一つ。ソフトバンクなら千賀不在、オリックスなら山本由伸不在で戦っていたようなもの。
それにオースティン。鈴木誠也アメリカに行った今、日本最強打者の一人をチームに抱えるアドバンテージは大きい。長年の課題であった二遊間の一角が牧という優秀な選手で埋まった今、突然順位を上げてもおかしくない下地は整っている。
問題は東・オースティンの2人とも故障がちであること。早速オースティンが離脱。どれだけいい選手でも試合に出れなければ意味がない。丈夫な選手というものがいかに価値のあるものか。
 

4位 東京ヤクルトスワローズ(前年順位:1位)

「三振率が高く、BB/Kの低い選手の成績の再現性をどこまで信じられるか」というのが今年のヤクルトの順位評価を分けるのではないか。誰のことを言ってるのかと言えば、塩見ですよ。村上や山田の成績なんてみんなある程度織り込み済みだったわけで、去年想定外のヤクルトの躍進があったのは1番に定着した塩見の活躍が大きい。三振率は30%を超えており、四球率もそれほど高くないのでコンタクト能力に課題があるのは明らかなのに最後まで走りきってしまった。しかし今年も打席でのアプローチを変えずに今年も同様のことができるのかと言われればちょっと難しいのではないか。
チームとしては投手陣に課題があるけど巨人から田口が取れたのは大きかった。ああいうイニング食って使い潰しの効くタイプというのは打撃の良いチームにはピッタリ。チームとしての需要に田口のタイプがハマった。
 

5位 広島東洋カープ(前年順位:4位)

リーグ最強打者鈴木誠也が抜けた穴は、誰をもってしても埋められない。数年がかりでチーム全体として少しずつ埋めていくしかない。当面は坂倉・小園あたりを中心としたチーム作りをしていく必要があるだろうけど、彼らはセンターラインを守る選手なので、数年後に黄金期が訪れる可能性はありそう。センターラインの金の卵の価値は大きい。
それにしても坂倉はウエスタンの成績見てると一軍でも出てくるのは時間の問題だと思ってたけど、ここまで長打力があるとは。どちらかというと率は残すけど長打の少ない打者に育つと思ってた。ある程度ガタイの良さがあるならば、パワーヒッターにコンタクトの技術教えるよりも、コンタクト能力の高い打者にパワーつけさせたほうが良いのかもね(この点球速とコントロールの関係性にも似てそう)。
 

6位 中日ドラゴンズ(前年順位:5位)

長く低迷が続いているが、今年も戦力の上積みがなくて厳しい。広島のように若手のトッププロスペクトがいれば良いのだけど、根尾も伸び悩んでる。石川は本物だと思うけど、もう少し時間がかかりそう。打線の中核を担ってきたビシエドも年々パワーが衰えてきてるし、今年も厳しいシーズンになってしまうのでは。鉄砲肩の守備型選手かと思ってた木下がいきなり打撃覚醒したのは良いのだけど、彼ももう30歳なのよな。
そんな中、ブライトとか鵜飼とかの当たるも八卦当たらぬも八卦ドラフトしてきたのはもはやヤケクソなのかと思えてしまう。彼らは短期的には厳しいだろうし、当たるとデカいけど確度は高い方ではないだろう。それにしても中日は中期的に一体どんなチームを目指したいんだ。石川に続いてブライト獲ったということはバンテリンドームで長距離砲並べて恐竜打線を再現したいのか。
 

パリーグ

1位 東北楽天ゴールデンイーグルス(前年順位:3位)

先発陣の層の厚さはリーグでも群を抜いている。投手陣では田中のマーくん筆頭に則本・岸・涌井と往年のパ・リーグのエースが勢揃いで、昔のオールスター見てるような気分に。残る2枠も早川、瀧中とレベルが高く、ローテーションに隙がない。楽天に裏ローテなし。これをシーズンで回せるのは強い。特に早川は去年シーズン中盤で息切れしたけど、奪三振力とコントロールが高いのは証明されたので通年の働き方を覚えた今年は相当の成績が期待できるのでは。
打者の方は西川が獲れたのはデカい(なぜか落ちてた)。各所で指摘されてるけど、去年の打率.233は不運が重なったもので、コンタクトの指標自体は落ちてない。レギュラーで使えば、きっと去年よりは成績は良化する。これが8500万円で落ちてたとかラッキーとしか言いようがない。あとは外国人さえ当たれば独走も見える。
 

2位 福岡ソフトバンクホークス(前年順位:4位)

去年はグラシアルがほぼいなかったのが厳しかったね。結果から振り返っても、順位は4位でも得失点差はリーグ1位で決して弱かったわけじゃなかった。モイネロが残留し、グラシアルが戻ってくるならば例年のホークスの強さは戻ってくる。モイネロはメジャーでもバリバリやれるだろという圧倒的なボールを投げてるだけに、メジャー出荷は間違いないかと思ってたけど、モイネロの残留で数年ホークスの順位は底上げされた。
そして、新外国人のガルビスにはワクワクする。メジャーでも打撃がパッとしなかった守備専のショートが瞬発力衰えてから来日とか失敗の香りしかしない。最高。ソフトバンクと巨人はこれでいい。楽天もまたワクワク路線復活させてほしい。ロートルメジャーリーガーの末期を日本で見るの良さしかない。わかってほしい。
 

3位 オリックス・バファローズ(前年順位:1位)

データ的に何の予兆もなかった杉本の覚醒とか読めた人いるのだろうか。それだけにどうしても2年連続で3割30本打ってる姿が想像できない。インローの打率が.188、アウトローの打率が.181と明確に低めに弱いのも出てるので、数字が揃った今期は苦しくなりそう。
そもそもオリックスのストロングポイントは投手で、山本由伸を抱えているだけでアドバンテージなのに、宮城田嶋のサウスポー2枚が強い。基本的に良い先発3枚抱えてれば、3人で6~7割は勝って残りの3枚を勝率3~4割程度で凌げば、結果として半分以上勝つのでAクラスには乗ってくるよね。優勝をするにはそこからさらに1ピースが必要で、去年はそれが杉本だったんじゃなかろうか。しかし、あれだけ低迷してたのに宮内オーナーが生きてるうちに優勝できるとはなぁ。
 

4位 千葉ロッテマリーンズ(前年順位:2位)

2022年の野球を見る大きな楽しみの一つは、佐々木朗希のピッチングが見れることにある。佐々木朗希は今いる日本のトップピッチャーと比べて既に上とまで言えないかもしれないが、積んでるエンジンが違うことは現時点でも明白。佐々木朗希という抜群の性能のハードウェアに、経験を積んでソフトウェアが備われば日本プロ野球史上に残るピッチャーになるはず。去年から一軍でも登板していたけど、2022年は佐々木朗希伝説が本格始動する第一歩なので見逃すな!みたいなシーズンだと思いますよ。あれだけ球が速いのにコントロールも良いところが才能を感じさせる。こんなピッチャーが日本にも出てくるんだねぇ。
ところで、衰えたロートルメジャーリーガーと言えば、ロッテにもエチェバリアがいますね。ほんと期待通りのUZRクッソマイナス(▲5.2)で、ほんっと。
 

5位 埼玉西武ライオンズ(前年順位:6位)

高橋光、今井、松本と一時期右の本格派ばかりドラ1で取ってて、「今は投壊してるけど未来の投手王国だ」みたいになるのかと思ってたら、投手が揃う前に森友哉の胃が死にそう。今井とかなんでここまでコントロール悪くなっちゃったんだろうね。シーズン100四球はヤバいですよ。
それだけにタイプの全く違うドラ1隅田の価値は高そう。大学通算でも奪三振率が11.06と非常に高く、数字上の期待が持てる。今の投手陣も急に生まれ変わるわけでもなし、やっぱ何かあるとすれば新戦力の活躍次第だと思いますよ。逆に言えば隅田がキツければ、今年も森の胃酸は止まらなさそう。
山賊打線と言われた昔日であれば、何とかなったのだろうけど。往年の山賊も30歳を超える面子が増えてきた。中村剛也も今年で39ですよ。陽は沈みつつある。
 

6位 北海道日本ハムファイターズ(前年順位:5位)

ビッグボスが目立って誤魔化されてるけど、西川遥輝らを切った今、戦力は全く持って枯渇している。形になるまでは夢を見ることができたとしても、現実はすぐに数字としてやってくる。オープン戦で打ってる万波もコンタクト力はまだまだで、「オープン戦の活躍は何だったのか」勢になる可能性が高い。不足する攻撃力を、上沢・伊藤あたりの先発で何とか勝ちを拾っていく苦しいシーズンになりそう。
ところで、この手の監督としては、横浜DeNAベイスターズで初代監督を務めた中畑清を思い出すのだけど、あの明るい中畑ですら辛そうな顔をしている時が結構あった。負けが込んでくると、いつからビッグボスの瞳は濁っていくのだろうか。しかし大丈夫。中畑とビッグボスの違いは、中畑は強豪巨人の選手だったが、新庄剛志の現役時代はあの暗黒時代の阪神にいたのだから。
 
日本一は楽天で。今年は特にセリーグが難しくて、力が拮抗してるだけに人によって順位予想かなり割れそう。
 
今年は久々に観客を普通に入れて野球をやるみたいだし、「日本プロ野球」が3年ぶりに帰ってきたという感じですね。
球場に行って、階段を上がってあのグラウンドが見えた瞬間の高揚感をまた味わえるわけですよ。今年のメンバーでの野球は今年しか見れない。1年1年の野球を楽しんでいけ。