当たり判定ゼロ

シューティング成分を多めに配合したゲームテキストサイトです

野球賭博2019

f:id:rikzen:20190324212027j:plain

今年も選手名鑑何時間も眺め続ける時期がやってきたので、ここ何年か続けているプロ野球の順位予想置いておきます。シーズン終わったときドヤるぞ。今年こそ12連単当てて一生遊んで暮らすんだ…。

ちなみに、Amazonで買ったとかいう柳田のフェイスガード、見た感じどうもこれっぽい
本当に売ってるのね。
ちなみに過去のはこちら。全然当たってないぞ。
2018(予想 / 振り返り
2017(予想 / 振り返り
2016(予想 / 振り返り
 

パ・リーグ

1位 福岡ソフトバンクホークス(昨年順位:2位)
誰か選手が故障したり不調になったと思ったら、雨後の筍のように代わりが出てくる選手層の厚さ、つまり組織として「代替性」が確保されており、持続可能性を構築していることが最大の強み。まさかシーズン途中で獲ったミランダまでが当たりとは。唯一のリスクは柳田だけど、柳田山田クラスの替えが効かないのはどうしようもない。逆に言えば順位を大きく落とす要素は柳田以外に存在しないということかもしれない。
 
2位 東北楽天ゴールデンイーグルス(昨年順位:6位)
一部のインターネットで大人気のジャバリ・ブラッシュがついに日本にやってきた!3Aで無双、メジャーでダメという典型的な4Aタイプなので日本でハマる可能性はある。冗談みたいな飛距離のHRで楽しませてくれることでしょう。則本が手術で半年棒に振ったのは痛いけど、今シーズンは古川侑利が通年でローテ回してくれるだろうし、昨シーズン悪かった藤平もこのまま終わると思えない。浅村も獲れて、総じて上積みの多いチーム。
 
3位 北海道日本ハムファイターズ(昨年順位:3位)
ホークスと違う意味で替えが効くことで持続されているチーム。故障や不調の替えではなく「卒業」の替え。ホークスはシーズン中でのチーム力の堅固さを持つのに対して、日ハムは主力が移籍してもシーズンをまたいでチーム力が維持される堅固さを持つ。西川、大田、王柏融と気がつけばリーグ屈指の外野がストロングポイントで、浅間も控えている。王柏融は通用するんじゃないかなぁ。コンタクト能力は嘘をつかない。
 
4位 埼玉西武ライオンズ(昨年順位:1位)
菊池雄星と浅村が抜けたのはWAR10相当に匹敵するので、野上や牧田が抜けた例年とはレベルが違う。おかわりは守備指標も落ちていてガタが来ているのはハッキリわかるし、厳しいシーズンになりそう。ただ先発陣では、今井達也、高橋光成、松本航と20代前半にビッグネームが揃っていて、上手く育てば数年後はむしろ投手王国になっている可能性がある。いずれにせよしばらくは野手のチームと投手のチームを切り替える過渡期。
 
5位 オリックスバファローズ(昨年順位:4位)
西、金子が抜けたけど、山本由伸を先発で使えることを考えると、実は投手陣は代替性という観点からはそこまで大きな落ち込みはない。田嶋も奪空振り率が高いので、ケガさえなければそれなりの成績を残しそう。むしろ問題は野手陣で、吉田正尚を除いて攻撃力のある選手がおらず、肝心の吉田も本来故障がちな選手。昨シーズン不振に終わったロメロ、マレーロ両外国人がどこまで持ち直すかという外国人頼みの状態が続く。
 
6位 千葉ロッテマリーンズ(昨年順位:5位)
日ハムから移籍のレアード、新外国人バルガスと、低打率高IsoPの「当たるも八卦当たらぬも八卦」打線。こういう選手って結構HR打ったとしてもOPSだと0.8前後に収まりがちで、意外とチームに貢献してなかったりするのよね。それでいてファーストサードDHといった打撃ポジを占拠するのでコストが重い。あと、チームとして数年来センターラインの弱さというところがあって、ここに強い選手が置けるまで厳しい順位が続くのでは。
 

セ・リーグ

1位 読売ジャイアンツ(昨年順位:3位)
野球はセンターラインですよ。西武には森浅村源田秋山が、カープには會澤にタナキクマルがいたから強かった。そういう意味では、捕手は置いといて丸を補強したことで吉川坂本丸の三人という日本トップクラスの選手を揃えられたのはアドバンテージ。問題は誰が見ても明確で、リリーフをどうするか。ただ、野手・先発・リリーフでどこが一番弱いのが許されるかって、それはリリーフであるとは思う。要は弱い部分が一番マシ。
 
2位 広島東洋カープ(昨年順位:1位)
丸が抜けたことで、これまで圧倒的な戦力優位を誇っていた野手陣にアドバンテージがなくなった。先発では岡田が伸び悩み、15勝投手薮田は行方不明。リリーフ陣では新外国人レグナルトは奪三振率見てると良い成績を残しそうだけど、今村や中崎あたりが年々成績を落としているのも気がかり。中継ぎという仕事はどうしても寿命が短い傾向がある。チームとしての全盛期は過ぎてしまったのかもしれない。陽が少し暮れてきた。
 
3位 横浜DeNAベイスターズ(昨年順位:4位)
投手陣だけを見るとリーグ1位と思う。今永は去年あまりにも運が悪すぎた。東が戻ってくれば先発陣も揃うし、後ろがパットン山崎で安定していのも大きい。ただ長年の課題としてセンターラインが弱く、3位を超える順位を望むための宿題が二遊間問題。データが少なくてなんとも言えないが、まずはソトのセカンド守備が機能するかどうか。それでもショートはどうにもならない。まだ宿題は積み残している。
 
4位 阪神タイガース(昨年順位:6位)
メッセ岩貞秋山とおなじみのメンツに、西とガルシアが獲れたので他球団でいうローテ1、2番手クラスの投手が並ぶという先発陣は豪華。今季は石崎の復活に期待がかかる。今一番気持ちいいストレート投げる投手だよ。投手は文句なしも問題は野手で、全体的に力不足。あと、OP戦で新人の木浪が頑張ってるけど、ショートはそろそろ北條が出てくるべき。ウェスタンで四球が三振より多いというところに片鱗が感じられなくもない。
 
5位 東京ヤクルトスワローズ(昨年順位:2位)
去年はリリーフ陣が少し出来すぎな感も。先発はリーグワーストクラスで、野手は山田頼りなのは変わらず。補強も神宮をホームとしながら、フライボーラーの高梨を取ったりと的外れで、成瀬の二の舞の懸念も。一方、去年高卒1年目でイースタン1位のOPSを叩き出したトッププロスペクトの村上が今季どう成長するかは楽しみ。BB/Kも良く、指標上も文句なし。ウイポで言うなら「超大物」のコメントが牧場主から出てくるレベル。
 
6位 中日ドラゴンズ(昨年順位:5位)
去年はビシエドと平田がともにWAR6以上と大爆発してようやく5位に滑り込みだったという事実は重い。二人とも過去の実績見ると良い選手ではあるけど、さすがに出来すぎだし、かと言ってそれを埋められる若手もいない。ダメ元で獲った松坂が計算に入りかけたくらいローテに人が足りないが160km/h左腕の新外国人ロメロは面白そう。ただ、球だけは速いけど、防御率はどのリーグでも悪いというコーディエ感に不安を感じさせる。
 
 
そんなわけで今年も野球の季節ですが、時代を代表する松井、イチローが引退して、いよいよプロ野球も新章に入った感ありますね。
 
当面の課題は、イチローが言ったような頭を使う野球の復権でしょうか。
どんな局面でも角度をつけて打球を上げてホームラン狙うというのは確かに効率的かもしれないけどそればかりになると面白くはない。実際、リアルに球場行くとヒットを打ってフィールドにボールが転がっているときのランナーってめっちゃ速いんですよね。あの短い時間でフィールドプレイヤーの判断が積み重なっていくスピード感は野球の醍醐味の一つですし、ホームランよりも2アウトランナー2塁からのタイムリーヒットのほうが盛り上がったりします。
 
もちろんホームランも野球の一部なので、ホームランがダメというわけではなく、あくまで戦術の最適解を許してしまうことが野球のゲーム性の結論みたいになってしまうのが良くない。どんなゲームにせよ、最適解が見つかったらそのゲームは終わりなんですよ。野球の到達点はここではないはず。
 
それで面白くなくなるからと野球のルールを変えてしまうのではなく、あくまで野球のルールの中でのフライボール革命へのアンチテーゼみたいなのが生み出されることを期待したいですね。サッカーなんてそのへん良く出来てて、覇権戦術のアンチテーゼがどんどん生み出されていきますし。それを野球も繰り返していくことがスポーツとしての進化なのじゃないかなと思いますね。
 
そんなことをイチローの話を聞いてて思いました。