当たり判定ゼロ

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自分から火だるまになって相手に抱きつくヴァンパイアデッキ解説

やぁ、ヴァンパイアデッキ使えねぇと全部分解してフォルテに両替したらヴァンピィちゃん実装のニュースが来て椅子からひっくり返ってるオタクのみんな、元気か。胸元おっぴろげおじさんだ。おじさんとヴァンピィちゃんで差別は良くないぞ。 今日はそんなストーリーモードでルピを稼ぐクラスとしか見てなかったみんなにヴァンパイアデッキの素晴らしさ、誇り高さについて伝えたいと思う。気に入ってくれたら嬉しい。ヴァンパイアを使う際は開幕で「私を楽しませてくれたまえ」の決めゼリフを忘れないようにしたまえ。    ファンファーレ お互いのリーダーに1ダメージ。 ブロンズだが、ヴァンパイアデッキのキーカードの一つだ。必ずデッキに入れてほしい。 召喚と同時に相手と自分に1ダメージを与えることができる。ダメージ1と言うと少ないように思えるが、1コストで全ライフの5%を持っていくと言い換えるとなんだか強力なカードに思えてくるから不思議だ。3枚積めば、それだけで相手のライフの15%を奪うことができる。1コストだが序盤だけでなく終盤でも頼りになる数少ないカードだ。「もう1ダメージで勝てるのに…」という計算となるシーンは多いと思う。詰将棋で直接1ダメージ計算できるメリットは計り知れん。 欠点は、自分にも1ダメージ入ってしまうことだが、これもモノは使いようだ。完全に負け確定のシーンでも、降伏することなくアクロバティックに自殺をすることができるメリットがある。誇り高きヴァンパイアは降伏などしない。「おれはお前の拳法では死なん! さらばだケンシロウ」というエモーションがないのが惜しい。 攻撃時 お互いのリーダーに1ダメージ。 これも素晴らしいカードだ。とにかく相手に攻撃をするだけで相手に直接1ダメージを与えることができる。蠢く死霊と同じく「攻撃するたびに相手のライフの5%を追加で減らせる」と考えると強く思えてくる。ん? 自分にも同じダメージが入るではないかだと?? だがちょっと待って欲しい。 シャドウバースというゲームは、結局は自分のライフが0になる前に相手のライフを0にするゲームだ。 ……だとすると勝った時に自分のライフが1だろうが20だろうが同じなのではないだろうか? 君も誇り高き闇の眷属なら悪いことばかりに目を向けてないで、ポジティブに物事を捉えたまえ。 疾走 ファンファーレ 自分のリーダーに2ダメージ。 2コストなのに疾走を持つ素晴らしいカードだ。疾走持ちのカードは序盤だけでなく、終盤までずっと役に立ち続けるところが良い。例えば、相手が進化を使ってこちらの強力なフォロワーを除去し、6/2の状態で場に残ってる状況なんかはよく見るのではないだろうか。そんなときにライフ1のカードで相殺できることのコストパフォーマンスは、場を自分の支配に近づけることになるだろう。進化を使えば4ポイントの打撃にもなるのでフィニッシュにも活躍することが可能だ。 序盤で出しやすいカードではあるが、むしろ終盤のほうが役に立つかもしれない。2ターン目に出したときなどは、相手に2ダメージ、こちらに2ダメージを与え、次のターンで除去されていることが多い。どこか侘び寂びのようなものを感じさせる文化的なカードだ。 自分のリーダーに2ダメージ。 カードを2枚引く。 2ダメージを受けるが2枚カードを引くことができる。早期決着とならない限り、基本的にカードの支払コストよりもPPの増加率の方が上回るゲームのため、カードをたくさん引くことは、どのデッキに限らず重要だ。ただ、2ターン目で2コストのフォロワーが別にあるならばそちらのプレイを優先するべきだ。カードを増やすというのは、基本的にやることがなくなったタイミングでやれば良い。他にやることがあるのならば、わざわざ1ターン使ってカードを増やす必要はない。 2ライフ支払わなければならないことは欠点のようにも見えるが、復讐のためのライフ調整にも使えるし、アクロバティック自殺にも使うことができる。誇り高きヴァンパイアは相手の拳では死なぬ。 自分のリーダーに2ダメージ。相手のリーダーか相手のフォロワー1体に3ダメージ。 除去系のカードと捉え、フォロワーに使うのをよく見るが、闇の眷属たるヴァンパイアは基本的には相手のリーダーに使っていく。 序盤でフォロワーが2枚場に出ているシーンだとすると、フォロワー2枚で直接相手を殴り、鋭利な一裂きでもう1発殴るのだ。6~7程度のダメージが期待できる。お馴染みのヴァンパイア算だと30~35%程度ライフを減らせる計算となる。あと2ターンくらいで勝てそうな気がしてくるだろう。 フォロワー交換は、よほどの比率でない限り自分のターンでは行わない。ヴァンパイアは相手に媚びない。相手の方からどうしてもとお願いしてきたときのみ、フォロワー交換をしてやるのだ。これは闇の眷属としての姿勢の問題だ。 復讐状態でないなら、このフォロワーは攻撃不能。 3コストで4/4のコスパという素晴らしいカードだ。ソウルディーラーとのコンボで最速で4ターン目から動くことができる。4ターン目で4/4と6/4が揃っている状況にできるのがヴァンパイアの強みの一つだ。 逆に言えば、相手がヴァンパイアのとき3ターン目に復讐の悪魔が出てきたら注意が必要な合図だ。次のターンから相手は火だるまになってどちらかが死ぬまで抱きついてくるぞ。 自分のターン終了時、自分のリーダーの体力が相手より少ないなら、相手のリーダーに2ダメージ。 相手にダメージが入る判定が自分のターンが終わるタイミングというのが素晴らしいカードだ。序盤の展開で遅れを取った時や、こちらが復讐状態に入った時など序盤終盤問わず役に立つ。火だるまヴァンパイアでは原則的に相手のフォロワーを除去することはしないが、サキュバスの効果が発動する場合はフォロワーの除去をしつつ2ダメージを与えるという方法を取っても良い。闇の眷属は相手には媚びないがサキュバスには媚びる。相手も優先的に除去してくるので守護持ちみたいな位置づけにもなる。 進化時 お互いのリーダーに3ダメージ。 進化するだけで無条件で自分と相手に3のダメージを与えることのできるカードだ。ヴァンパイア算の考え方では進化するだけで合計ライフの15%のダメージと捉えるので、なんだか強すぎるようにすら思えてくるから不思議だ。 中盤の打点として非常に優秀。ライカンを進化させて守護持ちを殴り、ダークジェネラルの疾走を続けることで合計7ダメージ与える等が典型的な運用方法となる。終盤に「進化すると即死するので進化できない」みたいな状況がよく起きるが、そのような状況になった時点でヴァンパイアは負けなのだ。誇り高く散りたまえ。 ファンファーレ 復讐状態なら疾走を持つ。 火だるまヴァンパイアにおけるキーカード中のキーカードだ。ブロンズなのが信じられないくらいだ。彼女は必ず3枚入れてほしい。ヴァンパイアの宇宙はダークジェネラルを中心に回っていると言っても過言ではなかろう。 考えてもみたまえ。フォルテが6コストの疾走持ちで5ダメージのフィニッシャーとして重宝されているのだ。4コストの疾走持ちの4ダメージがフィニッシャーとして活躍しないはずがなかろう。2コスト余るので、「鋭利な一裂き」で守護持ちを除去する余裕もできる。繰り返しになるが、シャドウバースは自分のライフが0になる前に相手のライフを0にするゲームであるから、疾走の優秀さはダークジェネラルに限らず高く評価するべきだろう。 ちなみにおじさんはヴァンパイアデッキで一番かわいいと思います。 自分のリーダーに2ダメージ。 相手のフォロワー1体を破壊する。 火だるまヴァンパイアは短期決戦を旨とするため、「ドラゴンガード」などの大型守護フォロワーの除去手段も用意しておく必要があるが、眷属のみんなもコスト5の「獰猛な捕食」とどちらを入れるか悩んでいると思う。「真紅の粛清」はコスト4だが、ライフを2払う必要がある。「獰猛な捕食」はライフを払う必要がなく復讐状態だとカードも引けるが、コストが5も必要となる。 一見「獰猛な捕食」の方がよく見えるが、短期決戦において1のコストは大きい…。本当に悩ましいところだ。そこで闇の眷属としてのオススメは、間を取って1枚ずつ入れることだ。あんまり悩み過ぎると健康に悪いぞ。 守護 ファンファーレ 自分のリーダーに「自分のリーダーの体力の半分(端数切り下げ)」のダメージ。 「なんやこのカード、ホンマにレジェンドか!」と言って即分解した奴、ユリアス怒らないから手を挙げなさい。ん、谷口お前か! ヴァンパイアのレジェンド分解した奴は! 復讐になるのが面倒ならば自分から復讐状態になっちゃえばいいじゃない、ということで自分の身体に着火するためのヴァンパイアデッキのキーカードだ。あとは燃え尽きるまで相手に抱きついていけ。止まったら死ぬのは自分だ。 3ターン目に復讐の悪魔、4ターン目にソウルディーラー、5ターン目からはダークジェネラルを投入できるのが理想の運用だ。速いだけでなく、強い。これがアグロロイヤルと違うヴァンパイアの強みとなる。 ちなみに4ターン目だと相手も進化が使えるようになるので、場に出た次のターンで確実にソウルディーラーは除去されるぞ。セミみたいな奴だ。 自分のターン開始時、復讐状態でないなら、自分のリーダーに2ダメージを与え、このフォロワーを-2/-0する。 5コストもかけて出すわりに復讐状態でないと勝手に弱くなっていく困った奴だ。自分が弱体していく以外の特殊能力も特にない。私も初めて見たときは、自分のリーダーに2ダメージを与える代わりに+2/0するのかと見間違えたくらいだ。しかし君も誇り高きヴァンパイア族の眷属なら前向きに物事は捉えるものだ。4ターン目でソウルディーラーを出した後、ダークジェネラルが手元にない場合としてみるとそれなりの選択になるのではないだろうか。あとは相手に除去系のカードがないことを祈りたまえ。 お互いのリーダーとフォロワーすべてに3ダメージ。 状況リセット系のカードとしては黙示録もあるが、こちらはフォロワーだけでなく敵味方のリーダーにまで3ダメージ与えられるので派手で、気持ち良さ度が高い。状況を戻すだけでなくフィニッシャーとしても活用可能なので、1枚はお守りとして入れておいても良いと思う。 ヴァンパイアは直接相手のリーダーにダメージを与えられるカードが多いので、終盤に「鋭利な一裂き」や「デモンストーム」を引いてくると勝ち確定となるシーンも多い。次のツモという相手にも予測不可能な要素で一気に勝負を決めるためにも、可能な限り相手のライフを減らしておくのは重要で、そのためにもフォロワーでなくフェイスを殴るのだ。自分も相手も予想できない不確定要素の土俵の上にこそヴァンパイアの本領はある。安定など求めるな。 ちなみに両方がライフ3以下のときにこれらのスペルを使うと、引き分けかと思ったら負けるのは闇の眷属だけが知っている悲しい事実だ。 疾走 ファンファーレ 復讐 状態なら、自分のリーダーを4回復。 無条件で疾走を持つ頼もしいカードだ。フィニッシャーとして活躍するだろう。後半は自分のライフの削りすぎで新しいカードをプレイすると自殺するような状況からも救ってくれる保険のような性質もある。 誇り高きヴァンパイアとして服の胸元を開いているのも好ましい。ヴァンパイアデッキではジェンダーフリーの考え方を採用しているので、基本的に男女の別を問わず胸元をどんどん開いていくことを推奨しています。 お互いのフォロワーすべてに8ダメージ。 復讐 状態なら、このカードのコストを-4する。 劣勢を一瞬で押し返せる素晴らしいカードだ。これまでに学んできたようなカードで、相手のフェイスを殴り続けてきた眷属のみんなであれば、必ずこのカードはコスト4でプレイできることだろう。疾走との相性も良く、黙示録で場をきれいにしつつ、ダークジェネラルで4ダメージを与える運用も可能だ。 黙示録を出すタイミングについては、疾走持ちを手札に温存しつつ、相手のフォロワーを場になるべく増やすように誘導したい。4コストで複数のフォロワーを除去できるという非常に使い勝手の良いカードなので、できればデッキには2枚以上入れておきたい。ただ、おじさんは最後のヴァンパイアだが、黙示録は1枚しか持っていないので1枚しか入れることができていない。 ネクロマンサーのモルディカイは除去できない。ネクロマンサー相手の場合は、より短期決戦に志向する必要があるだろう。 火だるまヴァンパイアは、相手にダメージを与えることしか考えない。4ターン目でソウルディーラーを投入し、自分の身体に着火できるのがベストのシナリオだ。 ミッドレンジよりも速くアグロよりも強いヴァンパイアの素晴らしさについてご理解いただけただろうか。紹介したどのカードを見ても頼もしく見えて仕方がないのではないかと思う。 ちなみに肝心の勝率だが、C帯で4割少々といったところだ。人間界で言えば首位打者クラスの実績だな。 しかもヴァンパイアデッキは強いだけではなく、負けた時でもほとんどが相手のライフが1桁まで削れるので、一見激闘感が出てお得なのだ。どんどんライフを削って苦戦させた感を味わいたまえ。 一般的にヴァンパイアは火に弱いと思われがちだが、そんな世間からの偏見を吹き飛ばせるよう火だるまデッキを使いこなしてほしい。それと、ヴァンピィちゃん実装後もたまには私を使うようにしてほしい。