牌は投げ捨てるもの / 投牌伝説ムツキ
中学生の頃、将棋部の部室にお邪魔して、大量の将棋のコマを動員した巨大ドミノ倒しを作ってたのがバレて部長から怒鳴られた思い出は今や無かったことになっています。皆様、ご機嫌はいかがでしょうか？
要は、道具を大切にしろ！ということらしいのです。バットは野球選手の心で、サッカーボールは友達、将棋の駒は棋士の魂ということなのです。しかし、はたして本当にそうでしょうか？
つまようじのようにバットを叩き折るブライアントは本塁打王になりましたし、プロのサッカー選手はグラウンドの外にボールが出るたびに友達を新しいものに取り替えます。棋士の魂とやらに至っては、敵に取られただけで寝返る裏切り者ではありませんか！そしてプロの棋士は『ククク……裏切り者の使い方こそ肝要なのよ……』と冷めた微笑を浮かべます。
やはり世の中綺麗事だけではいけないのです。アマチュアの夢見るお星様野郎とは違って、スーパースターはそれを私たちに教えてくれるのです。
麻雀というゲームがあります。このゲームで道具となる牌は、タバコの煙で炙られたり卓に叩き付けられたりと、他の競技の道具よりも多少乱雑に扱われる傾向にありますが、その程度では手ぬるいのです。中には「牌に愛されるから」などというちょっと頭がおかしいとしか思えない理由で牌を磨き続ける人なんかも漫画で見ました。
どうやら麻雀の正しい遊び方は理解されていないようなのです。
熟練の雀士はこのようにしたり
このようにして麻雀を楽しみます。
これが正しい麻雀の姿なのです。
しかし、時の流れとは残酷なもので、現代に至っては伝統的な麻雀の姿は既に失われ正しい麻雀はもはやこのように漫画の世界でしか描かれないものとなってしまいました。しかし、そんな中にも忘れられし麻雀を復興させようとする人々はいたのです。
「このままではいけない。正しい麻雀の姿を人々に伝えたい」
そんな熱い想いをまさに体現したかのようなゲームが今回紹介する『投牌伝説ムツキ』なのです。
ゲーム画面はこのようにロックマンライクな感じのつまりロックマンです。しかしロックマンクローンと侮る無かれ、本家に引けをとらぬほどのボリュームで、腰を据えてしっかり遊べます。ちなみに主人公のムツキは牌を投げて敵を攻撃しますが、投げる牌は『白』『撥』『中』の三元牌を順番に投げてて芸が細かいです。また、牌だけあって壁に当たれば下に落ちます。このとき落ちる牌にも当たり判定があるので、壁に牌を当てて下に落として攻撃できたり、これを活用しないと倒せないボスもいたりと、本家のシステムを壊さない程度に独自のアイディアが付加されていて好印象です。
ともあれベースは当然ロックマンなので各ボスには弱点武器が設定されているのですが、原作にわりと準拠する形となっていて、『イケメン→タコス』のように原作でのカモり順から連想すれば概ね弱点がわかるようになっています。このあたりファンゲーとしては抑えるべきところを抑えてて好印象でした。『部長→キャプテン』なども原作読んでいればすぐに想像がつきますね。
しかしロックマンのボスの弱点属性という土壌は、それだけでキャラクターの相関関係を表現するのにも使うことができて、とことん二次創作向けであるのだなぁと思えますね。
こういうところで障害物が落ちてくるギミックもチーピンだったりして、芸が細かいなぁと。
ところで、とある病人も「牌は投げ捨てるものではない……」とか言ってた気がしますし、そもそも牌を投げると雀荘を出禁になるので牌を投げるのはやめたほうがいいなぁと思いました。
[おまけ 投牌伝説ムツキ攻略メモ！]
簡単にまとめたので参考にしてね！ 実は結構難しいのでがんばってね！
【操作】
・コントローラパッドが使えない
初期ではコントローラパッドが使用不可になっているためコントローラパッドを使いたい場合は、上部の「ファイル(F)」から「プレイヤー(Y)」を選択肢1の列から使いたいジョイスティックの欄に×マークをつける。
・画面が小さい
オプションで×2もしくはフルスクリーンを選択
【弱点属性一覧】
モモ（STEALTH MAN）→とーか（AHOGE MAN）
とーか（AHOGE MAN）→はじめ（CHIJO MAN）
はじめ（CHIJO MAN）→上埜さん（TOSHIMA MAN）
上埜さん（TOSHIMA MAN）→キャプテン（CAP MAN)
キャプテン（CAP MAN)→イケメン（IKEMEN）
イケメン（IKEMEN）→タコス（TACOS MAN）
タコス（TACOS MAN）→おっぱいさん（NODOTCH MAN）
おっぱいさん（NODOTCH MAN）→モモ（STEALTH MAN）
のどっちはタコスピンなしでの攻略はかなり厳しいので、最初に選ばないほうが無難。マジ鬼畜。おっぱいデビル。
【裏面攻略】
道中の復活ポイントが少ないので全体的に厳しくなっています。道中厳しいと思ったらステルスで進むといいです。
右：覚醒とーか（弱点：なし）
モモのステルスで自爆させられない。デフォルトの牌とタコスくらいしか効かないので、気合で倒してください。気合は大事ですね。
下：かおりん（弱点：バナナ）
攻撃は回避しやすいが落ちてくる牌が役満なので攻撃力が高い。3発食らったら確実に死ぬ。
左：幼女（弱点：メタル）
打たれ弱いので、連打してれば何とかなると思います。
上：咲（弱点：鎖）
道中で進むために鎖を使わせるのにボスの弱点が鎖。泣ける。咲さんマジ鬼畜。
【県予選会場攻略】
藤田プロ
こちらの攻撃の届かない下の部屋から丼を投げてきたり、タバコの煙を燻らせてくるので、画像のように積みあがった丼や煙に牌をぶつけて下に落ちる牌を当てて攻撃する。バナナのみ下に投げることができるが、当りづらいので通常弾で対処するのが無難。
久保コーチ
池田を投げてくる。池田を反射してダメージを当てるか、とーかレーザーorキャプテン
ワハハヘリ
バリアで全ての攻撃を防げるので常時バリアを張っておいて、降りてきたところをぶつければいいです。
余裕があれば上空に放れるバナナでダメージを稼ぐ。
マホ
こちらの攻撃方法と同じ攻撃方法を取ってくる。負けてもボス直前の鎖で足場を作って１UPを取れる場所から始まるので鎖の残量を確保しておくこと。弱点はメタル。ないなら通常攻撃がベスト。他の攻撃だとマホの攻撃がややこしくなるので厳しい。
ボスラッシュ
恒例のボスラッシュ。ここまで来ればらくだと思うので適宜弱点をつくなりしてうまいことやってください。
かじゅ1
槍を持っているときは全ての攻撃が効きませんが、4回牌を跳ね返すと槍を投げてくるので、槍を回避後、槍を取りに移動するかじゅを背後からバシバシと撃ってください。基本的にその繰り返しで終わり。慣れればノーダメが最も容易なボス。
かじゅ2
空から槍を落としてきます。一通り避けたあと接近してタコスピンか、遠ければ通常攻撃。かじゅのHPが半分を切ると攻撃が過激になります。槍は連続ヒットするので油断すると即死します。基本的には左→右、右→左と画面を往復してかわしていく感じ。
あと、どうでもよくないことですけどやっぱり加治木さんはかわいいですね。
なお、県予選会場を通してパフェ未使用でクリア（かじゅ含む）すると、真のラスボスと会えます。
もう会ってるけど。つまり、犯人はこの中にいます。弱点はタコスピン。ここに来て突如役に立つタコスピン。おっぱい退治といい、肝心なところで役に立つのはやっぱりタコスだじぇ！
最後に県予選会場前のパスワードを置いておきますね。
（クリアしちゃったけど、県予選会場前でパスワードを取り忘れた人用）
－－－－－@
－@@@－－
－－－@－－
－－－@－－
－－@－－－
