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ハチナイ走力影響調査2019夏 ~2塁からワンヒットでホームまで還るために~

ハチナイと言えば残塁地獄で知られるゲームですが、去年の夏に調べたところ、「相手に一定以上の守備力がある場合、2塁からワンヒットでホームまで還ることができない」バランスであったことがわかりました。そりゃ残塁地獄にもなるわという納得の結果。
 
しかし、今年の冬に走塁面のシステム改修があり、今では2塁ランナーがワンヒットでホームまで還るシーンもちょくちょく見るようになりましたし、1塁ランナーもライト前ヒットで3塁まで行くことがあります。
 
問題は「ランナーが誰なら、どれくらいの確率で」ってところなんですけどね。
というわけで調べてみました。例のとおり手作業で集計しています。集計条件は以下のとおり。
  • ランナー1塁で外野にヒットが出た場合に、ランナーは3塁まで進めるか
  • ランナー1塁でツーベースヒットが出た場合に、ランナーはホームに進めるか
  • ランナー2塁で外野にヒットが出た場合に、ランナーはホームに進めるか
の3点。犠牲フライについては、発生条件がよくわからなかったので今回は無視しました。
 

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1アウト1塁から単打を打ったら分母に1カウント、1塁ランナーが3塁まで進塁したら分子に1カウントして数えていきます。
結構ちゃんと見てないといけないし、手が忙しくなるのでゲームスピードは遅めにして地道に数を数える作業を繰り返していきます。お刺身にたんぽぽ乗せる作業の香りがするし、生きている意義を少し考えてしまうようになるので良い子は真似しないでくれよな。
 
同じ条件で繰り返し回さなければならないので、対戦相手は今の宇喜多イベントで出てくる聖ハピネス学園(ランク:A1)を選定。この実験、本当はもう少し早くやりたかったんですけど、特攻不要で適度に強い相手を繰り返し回せるイベントがなかったんですよね。
  

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聖ハピネス学園の外野守備力は全員4666で固定。なんと都合のいい。
多分ランクマで人間を相手にするときもだいたいこれくらいの守備力と思われますし、いい感じです。
 

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こちらのスタメンはこんな感じ。調子の数字は1(絶不調)~5(絶好調)を表します。 
とりあえず15戦回してみた結果がこちら。
 

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進塁率49%!!!

前回の夏調査では、犠牲フライを除いた進塁率が0%だったので、大きく数字が変わっています。2塁からワンヒットでホームまで還ってくることができるようになりました!ハチナイがだんだん野球に近づいてきている!!
 
未だにクロスプレイがないこととか、バントがないこととかを忘れると、これは大きな進歩です。喜ばしい。
しかもこの表をよく見ると、俊足の東雲や絶好調のいろはの進塁率がやたら高かったり、絶不調の坂上ちゃんの進塁率が低かったりと、走力の影響が露骨に現れていることが見て取れます。ちゃんと走力反映しててえらい…。
 
しかし、走力を反映している……?
ならば、彼女の出番じゃないですか!
  

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[分かち合う勝利] の竹富くんは単体性能だとそんなでもないけど、センターに配置したとき「味方全体の走力が大幅に上昇する」のバフスキルを持っていて、もしかしたらこのスキルが化けるかもしれない。
 
そんなわけでセンターを加奈子から竹富くんに変更。チーム全体に走力バフをかけて試してみましょう。
 
先ほどと同じく15戦回してみるとこんな感じに(ついでに先発投手を防御率測るために変えています)。
  

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なんということでしょう!
 
進塁機会は103回とほとんど変わらないのに、進塁数は50回から77回に激増!当の竹富くん自身に至っては、1塁にいるときにヒットが出れば9割以上の確率で3塁に行くし、長打が出ればホーム生還ほぼ間違いなしというレベルの快速。ハチナイ界の赤星や…。
チーム全体の盗塁の試行回数も20回から35回に増加し、成功率アップで成功数はちょうど倍増。たった一人入れるだけでこの違いですよ。
 
これが健大高崎の機動破壊…!じゃなかった、竹富くんのバフの威力…!
長打の少ないゲームバランスで、未だに残塁各駅停車が多い現状、これは大きなアドバンテージではなかろうかと思います。
 
ハチナイにおいてはセンターが不毛の地とされていて、これが鉄板という選手が存在しなかったところですが、ここにきて走力の価値向上で竹富くんが正中堅手に急浮上してくるわけですよ。
当の本人の打力が微妙だったり、守備も物足りないところがあるのは欠点ですが、バフの効果頼みに下位打線に置いておくというのも打線の組み方の一つの答えになるんじゃないでしょうか。
  

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ちなみに散布図にプロットするとこんな感じ。走力の割に極端に率が低かったり極端に高かったりするところは、調子が高かったり低かったりする選手です。だいたい5000を超えてくると、かなりの確率で追加進塁を得られるという結果のようです。
今回の実験相手の守備力が4666固定だったので、相手の守備力を超えていれば高確率になるのかもしれないですね。対人間でも守備力は4000台が多いのではないかと思われるし、そういう意味では走力は5000超えを一つの目安にしてもいいかも。
 
ハチナイは、単純に性能が強い順に並べれば終わりというわけじゃなく、こうやって実証してみることで答えが出てくるという点は、野球ゲームとして本当にいいゲームだなぁというところありますね。統計のスポーツ、それが野球だから。