当たり判定ゼロ

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C92で新刊「はじめての粉飾」を出します

夏コミの3日目に新刊出します。といっても既刊なんてないんで、新刊って言ってみただけです。 サンプルはこんな感じ。 人間に好奇心がある限り、クライムサスペンスには往々にして興味を惹かれるもので、アメリカの殺人ホテルの話とかかなり面白く読めちゃいますし、テレビのゴールデンタイムでは地下にトンネル掘って成功した銀行強盗の話を何度も放送しています。それらに比べると絵は地味ではあるものの、スポーツ系ワルに対して、粉飾決算も文系ワル路線として相応のエンターテイメントの可能性を持ったコンテンツのような気もするのです。アサシンクリードGTAも面白いんだから、粉飾だって何とか上手くやりゃ面白くなるんじゃないでしょうか。あとは絵面ですよ、きっと。 そういうわけで、本書はかなりエンターテイメント路線に寄せており、いわゆる「お固い」本の多い会計ジャンルの本としては、一応の独自性をもたせることができたのではないかとは思います。 粉飾を「解説する」のではなく、粉飾を「やる」ストーリーとして、各粉飾手法に対して事例の説明は1ページしか割かず、メインは「どうやって赤字を黒字にするのか」を5パターンほど主観的に追っていく作りです。良い子は真似しないようにしましょう。 昔、ゲーム業界決算まとめって書いてたんですけど、内容はともかく雰囲気的には似たような感じに仕上がりました。結局同じ人間が作ると同じようなものができてしまうのです。だから人間は適当なところで死んで、必ず次の人にバトンタッチしなければならないのだなぁと改めて思います。 頼んだ絵のキャプションが「売り上げ」で上がってきたので「売上」に直してって言ったら、絵師にキレられましたが私は元気です。 いや、別にそれでも日本語として正しいのだけど、会計では「売上」と書くのです。きっと、こういった無駄な送り仮名のこだわりが今日もどこかで日本の生産性を落としているのでしょう。日本語に送り仮名があるのが悪い。日本語なんて適当でいいんだよって生産性向上委員会でやってくんないかな。 公用文の書き方とか発狂しますもんね。「とおり」を「通り」と書いてはいけないとか、「もしくは」は「若しくは」と書かないといけないとか色々あって、公用文の書き方の基準(PDF)読むたびに公務員の人は発狂しなくてえらいなぁといつも思ってます。 場所はこの辺みたいです。 計60ページで700円の予定です。調子に乗ってIndesignとか使っちゃったので赤字です。てへ。 日曜日東のア-52b「当たり判定ゼロ」です。よかったら来てください。