当たり判定ゼロ

シューティング成分を多めに配合したゲームテキストサイトです

2015年のゲーム遍歴

年末の振り返りで思い出しがてら簡単に。一応クリア相当まで一通り遊んだものだけでスマホ系は除く。

シャドウオブモルドールPS4) 幻想水滸伝みたいに味方の組織を育てるゲームはあっても、敵の組織にスポットライトを当てるゲームは珍しい気がする。ゲームシステム的にはもはや主役は敵の組織であって、プレイヤーはそれをかき回すトリックスターの役割に近い。この一点の価値逆転で数多のオープンワールドの中でオンリーワンの存在に。単純にタリオンさんが指輪物語の世界を冒険していくだけだったら、「ファンなら買い」の一言で片付けられるゲームだった。

信長の野望・創造PK(PC) 今でもふと天下統一したくなって土日潰しちゃったりとかしちゃう。個人的には革新と並んでシリーズ中の名作。結局「天下統一」という目的は一緒なので、どの大名使ってもプレイングは似たようなやり方に収束しがちなんだけど、その天下統一の過程の再現性に中毒性があって何度でも再現したくなっちゃうのよね。多少の差こそあれ、ぶっちゃけ毎回同じ道を辿るプレイになるはず。でも飽きない。

ララ・クロフト アンド テンプル オブ オシリスPS4 最初、前作の「ガーディアンオブライト」と何が違うのかさっぱりわからなくて、もしかしてリメイクか何かだったっけ、と一瞬マジで考えた。言い換えれば、弄る必要がないくらい完成されたシステムとも言えるのかもしれず、とても遊びやすい。前に遊んでたゲームを久々に遊んだら操作すらわからないことがあるけど、ララクロフトはいつでも操作が心にすぐ馴染む。

バイオハザード リベレーションズ(PS3 本編は良かったけどレイドモードはちょっと肌に合わなかった。あのな、バイオってのは拳銃でパンパンゾンビを撃って、ダメージが頭の上に数字で出てくるとか経験値貯めてレベルが上がるとか、ちゃうねん。「生き物危険!!ババーンキャー!!」みたいなんでええねん。そういう意味では本編は確かにババーンキャー感があって良かった。

みんなのゴルフ6(PS Vita) 噂には聞いてたけど、クラブとかコースが有料で売ってるの草生えた。その手の稼ぎ方はこれまでのタイトルでブランドイメージを積み重ねてきたナンバリングタイトルでやらないほうが良いと思うんだけどなぁ。アパレル屋さんとかその辺進んでて、売り方によってブランドの名前変えて、それぞれのイメージ崩さないようにしてる。元々 えげつない売り方してるパンヤと同じ世界にわざわざ後発で突っ込んでいく必要はあったのか。

ストライダー飛竜PS4) オリジナルやったことないので、飛竜さんといえば、マーヴルvsカプコンで「フッ、フッ、ハァー!」とか言いながらエリアル決めてくる人というイメージだったけど、イメージそのままで打点軽い感じのアクション。クリアまで自然体で遊んで4時間5分とかだったけど、クリア後にトロフィー確認したら「4時間以内にクリア」で金トロフィーだったの見てショックを受けてゲームの内容の記憶が薄い。

世界樹と不思議のダンジョン3DS ローグライクってせいぜい2人パーティーまでじゃないかなぁと思うけど、案の定4人目の人とか窓際族になった。世界樹って1ターンに全員行動できるし5人並列で並んでるみたいなもんじゃないですか。それを4人直列に変えたら微妙に遊びづらくなって、これ元のほうが良かったのでは、ってなった。というか世界樹は4の出来が良かったので5楽しみにしてるんですけど、今見たら1年前から公式サイト何も変わってなくて泣いた。

トロピコ5(PS4 国民に娯楽を与えるのはプレジデンテとしてどうかと思うので今回は娯楽0で進めてみたけど、それでも支持率99%まで上げられたことに驚いた。娯楽なんていらなかった。ぜひ政策担当者は参考にしてください。あとクソ面倒くさいけど、国民が超不幸な状態でも外国にドラッグ売って軍隊の給料クソ上げてばら撒きやってれば何とか政権維持できることもわかった。いつも思うけどトロピコは極端な遊び方に耐えうるシステム持っててすごい。

スプラトゥーンWiiU いつの間にかヴィレッジヴァンガードイカのぬいぐるみ置いてて、市民権獲得してるなーと思った。ジェットセットラジオに優しさと可愛さをスプレーでふりかけた未来がここに。世界設定の作り上げ方から音楽、そしてゲームのルールまで統一感があって心地よい。クリスマス需要でもう一噴射きてるって話もあるし、アップデートと宣伝を長く続けていけば、コンテンツって育つんだなぁという心温まる実例。

東方深秘録(PC) 操作のしっくりこない心綺楼システムの続編ということで相変わらず取っ付きづらかった。レバー操作に攻撃方法がリンクしてるの、昔あった『武力』って格ゲー思い出すけど、やっぱ昔ながらのストⅡシステムに精神が侵食されているので、他の操作方法は心が受け付けなくなってる。人間、1つのことには1つのやり方しかインストールできないのだと思う。そういう意味では不老不死なんて実現したらマジで社会硬直しそう。やっぱ人は死なねば。

エイリアン:アイソレーションPS4 閉鎖空間での鬼ごっこと言えば最近はフリゲの「青鬼」があったけど、アレを最新テクノロジーでやって、かくれんぼ寄りにした感じ。エイリアンは決められたルートじゃなくて自分で考えて動くし、クッソ足速いので常に見つからないよう隠れて進むことになるので心臓ドキドキゲー。ただ、後半で火炎放射器が手に入ってからは逆にこちらの方が強力になりイカ焼き屋さん状態に。本当によくゲームオーバーになるので救済措置みたいなものかも。

GIRLS MODE よくばり宣言! トキメキUP!(3DS お前でもオシャレになれると言われたので買った。けど、やっぱゲーム遊んだだけでオシャレさんになれるのであれば、今ごろDSの英会話ソフトのおかげでみんな英語ペラペラですわ、という話で絶望しかなかった。というかゲーム中で来る客来る客はじめから自分より全員オシャレだし、拙者ごときにアドバイスできるところなど何もないでござるよフォヌカポゥ…という気分になった。

俺に働けって言われても 乙 HD(PS Vita) 冒険者を雇って探索に行かせる社長ゲー。金稼ぐ方法理解するまで結構ゲームオーバーになって時間だけかかったけど、一部のパーティーを固定で同じ場所ずっと回らせておけば良かったのね。殆ど眺めてるだけで何もしなくていいので、布団とか遊びだしたらやめどきがないタイプで多くの睡眠時間が犠牲になった。ゲームの楽しみとは最高に無駄な時間を過ごしたという後悔の上にのみ成り立つのだ。

ヨッシーウールワールドWiiU 「これまで遊んだ中で一番面白い」という言葉ほど「お前それ言うの何回目だよ」みたいなところあるけど、ヨッシーウールワールドはこれまで遊んだ中で最も毛糸感があるゲームと断言できる。毛糸面において本作を超えるゲームはあと10年は出ないんじゃないか。アクションとしてはスタンダードな出来だとは思うけど、毛糸がほつれていく表現とか、水を毛糸で表現した方法とか、毛糸面における演出は毛糸ファンならずとも一見の価値がある。

ヘルダイバー(PS4 ちょうど「アメリカンスナイパー」って映画見に行ってて「人々を幸せにするはずの民主主義を押し付ける戦争は、人々自体の不幸を生み出している現実がある。民主主義とは、人間の犠牲を伴ってまで伝えなければならないものなのか…」みたいな気分になってたのに、家帰ってヘルダイバーやったら「民主主義の力を喰らえ!!」とか叫びながら宇宙人に実弾喰らわせてて、やっぱアメリカン民主主義はこうじゃなくちゃなと思いました。

東方紺珠伝(PC) ソシャゲの苦行性って「できるとわかりきっていることを何度も何度もやらされる」点にあると思ってるけど、紺珠伝は「できないことをできるまで何度も何度もやらされる」というゲームで、まさに修行。5ボスのクラピとかマジでできないようえ~んって泣きそうになった。最近変化球続きなので、Win初期みたいなスタンダードなシステムの6面構成の東方がやりたい欲ヤバイ。

魔壊神トリリオン(PS Vita 前にも書いたけど、見た目はパワプロ風だけどサクセスの本質であるトライアンドエラーで一から育成を繰り返すタイプじゃなくて、前の育成ポイントが引き継がれていく積み上げ型なので、ゲーム性が全く違って、適当に遊んでてもあんまり問題ない。RPG含めた育成ゲーだとどれでも言えるけど、序盤で想像もできない数字を後半に叩き出せるようになるだけで成長した感があって謎の満足感があるの不思議。

ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城PS4 定期的に無双遊ばないと死んじゃう病に罹患してるのでついつい買った。そんなに大量の雑草をぶった切ってる感はなくて、無双というより、うまくドラクエをアクションに落とし込んだゲームという感じ。面白いとかつまらないとかいうより、あのBGMでゾーマと戦えるというだけでもうそれ以上のことはない。逆にドラクエ文脈のない人が遊んだら「別に…」と沢尻エリカみたいな感想になりそう。

Peggle 2(PS4 基本的にげっ歯類が奇っ怪な掛け声を上げるゲームのはずなんだけど、前作と比べれば大人しめな作り。ただ基本的に無造作に放ったボールがポンポン跳ねてるの見るだけのゲームなので、頭を使う必要なんて一切ないしとても心が清らかになる。10年くらいペグルばかり遊び続けていれば、ひょっとすると悟りに辿り着くのではないかという予感はある。

MAD MAX(PS4 基本的にシャドウオブモルドールのコンパチシステムだし、敵のボスは色が違うだけでみんな同じ顔してるし、サブイベントは地雷除去みたいに全部やること一緒で容量水増ししてたりと、映画から旬を逃さないうちに出しました感がすごい。ただハープーン投げたりウジ虫が主力食料だったりトイレから水汲みとって飲んだりできるのは、空気感良く再現できてた。クソ巨大な車に乗って取り巻きつれて爆走できたりしたらもっと良かった。

ファミスタリターンズ(3DS) ドリームペナントモード遊んで巨人を選んだら初期メンバーに笠原って投手がいて、とても強いので抑え投手として育てています。笠原選手、来シーズンも頑張ってくださいね。それはそうと十字キーの左押したらショートとレフトが二人とも同じ動きするのファミスタって感じする。フィルダースチョイスが記録上ヒット扱いになって打率上がったりとか、細かいところガバガバなのは記録厨として発狂しかけた。

不思議の幻想郷-THE TOWER OF DESIRE-(PS Vita) 同人版やってなかったので一括で遊べるVita版買ったけど、やたらボリューミー。全体的に敵も味方も強くて高い位置でバランスが取れてる。装備鍛えるのが面倒で、いわゆる「もっと不思議のダンジョン」的な位置づけの古井戸ばかり遊んでるけど、判断ミスって95階で死んだときマジで魂抜けた。でも不思議のダンジョンはこの感覚がクセになるのよね。

ウィッチャー3 ワイルドハント(PS4 ゲラルトおじさんの皮肉とウィットに富んだ会話が楽しめるかどうかがこのゲームの評価の分水嶺になりそう。この手の皮肉的会話って現実に言ったら「何言ってだこいつ」みたいな話にしかならないから、物語の中ででは十分に楽しみたい。あと今年遊んだゲームの中ではドライブクラブと並んで景色が綺麗な景観ゲー。馬で道走ってるだけで幸せ回路開いてドーパミン出てくるのすごい。今すぐ車売って馬買いたくなる。

Bloodborne(PS4 最初は何回やってもエミーリアに勝てなくて枕を涙で濡らし、冒涜のアメンドーズに虐殺されては白目剥きながらロード画面を眺め、トゥメルの女王を何度も勝利寸前から負けて「もうやんねぇ…」とこぼしても、結局最後は何とかなっちゃうバランスは感動的ですらある。あとミコラーシュおじさんの「ゴース、あるいはゴスム、我らの声が聞こえぬか」がインパクトありすぎて、たまに会議中とかに脳内再生されてえらいことになる。

ロケットリーグ(PS4 スプラトゥーンみたいに、操作が簡単で間口が広いのに突き詰めだしたら奥が深いゲーム。この「間口の広さ × 奥行きの深さ」で計算した面積が広いゲーム、片方なら何とかなっても両立しようと思ったらゲームの仕組み自体がよくできている必要があるので「作った人頭いいんだろうなぁ…」と圧倒的なインテリジェンスの差を感じさせられて、思わず窓から外を眺めて物思いに耽ってしまうところある。

グランキングダムPS4 「体験版が面白さの9割」とか誰かが言ってた。やらんとする方向性の良さは伝わってきてワクワクさせられるんだけど、うまくゲームに落とし込まれてない。すぐ判明するレベルのバグも多くて、調整する時間もなかったのかなぁというのが伝わってくる。レシピと見本は美味しそうなのに実際作ってみたら微妙な料理という感じで、作り方を練習する時間さえ取れればきっと良い料理だった。

Fallout4(PS4 世紀末の男ってすぐ犬連れて荒野を歩きたがるよね。ゲーム版マッドマックスやったばっかりだったので、リプレイみたいな構図に「たぶんこの先出る世紀末ゲーでも犬の散歩することになるんだろうなぁ」と予感させられてしまう。3コマ戻る。あと前にテラリア遊んでても思ったけど、クラフト要素は想像力貧困層にはつらい。この要素入れるの、絶対レゴで育った連中の仕業に違いないと確信してる。