シューターが人間をやめるまで
先月、光翼型近接支援残酷戦闘機ことドゥーム様をノーミスノーボムで倒した人がいると聞いてF22に乗って飛んでいってみたら、案の定「またお前か」のタグが貼ってたのですが、ためさんの犯行でした。
ますます人間離れしてしまっているようですが、どこまで行かれるのでしょうか。
しかしそもそも、どんな神プレイヤーだって、いつかは初心者だった時代があったもの。ウメハラだって波動拳を出せないところからスタートしているはずなのですが、なかなかそういう動画を見る機会はありません。
ただ、ためさんは2010年からサイトをほったらかしにされており、昔の東方紅魔郷のリプレイが残されているという事実は特筆に値します。本当にありがたいことですね。今となっては貴重なリプレイ。ためさんの人間離れした動画がアップされればされるほど、その価値が増し続ける過去の遺産と言えるのではないでしょうか。雲上人が、かつては地上に住んでいたことを示す縄文式土器並に貴重な資料です。ゲームの上手な人達は、後世の人のためにもっと下手なときの記録を残しておくべきだと思います。
というかネトゲだってプレイ中にSS撮りまくってると、数年後見返して若いころ旅行行ったときのアルバム見てるような気分になれるし、ゲームを初めてクリアしたときのリプレイを眺めてると当時の緊張感を感じて思い出にふけることができます。ただ記録を残しておくだけで、一歩も外にも出てないのにいい感じに擬似リア充体験ができるので大変オススメです。
さて、リプレイの日付を見ると、録画されたのは2009年。ノーミスでNormalをクリアするリプレイと5ミスでLunaticをクリアするリプレイがあります。Lunaクリアリプレイを再生してみると、安定したプレイではあるものの今のような圧倒的実力を感じさせるものではありません。第7回東方シリーズ人気投票によると、東方紅魔郷のLunaクリア率は5.64%となっており、この時点では全体の上位5%以内というレベル感であることが確認できます。一応私も紅魔郷のLunaはクリアしているので、この時点ではそう遠くない位置にいたのかもしれません。多くの人もそうでしょう。ただ、虫姫さまふたりはUltraクリアまでやり込んでいるようで、特定のゲームをやり込むタイプだったのかもしれません。
過去日記を見ると、2010年3月時点で「360版の初プレイはアゲハで4面中ボスまででした」という微笑ましい報告が。まさか同じ人間が4年後ノーミスノーボムでドゥーム様を叩き落としてしまう鬼畜に成長してしまうなんて…。
神プレイヤーと凡プレイヤー。5年前は同じ地上に生きていたはずなのに、なぜ差がついたか。慢心、環境の違い……。その原因を調査するため、我々取材班は遥か地上の裏側ブラジルまで飛ぶようなことをせずに自宅で過去日記を覗きました。すると2010年4月の日記にこのような謎の記述を見つけたのです。
「4/23 ケツイ買いました。ACでは一周が限界だったけど、トレーニングモードで4,5面のパターン化をしたおかげで2周目にいけました裏入りしたいです」
「4/27 ケツイ1周目のおおまかなパターンが完成しました」
雑に通して遊ばずにトレモでパターン作って攻略するスタイルみたいです。格ゲー滅茶苦茶上手い知り合いもトレモばかりやってるようなので、ゲームのジャンル問わず、トッププレイヤーになるにはとにかくトレモをやるのが近道なのでしょう。
何事も一流になるには1万時間かかるという「1万時間の法則」というのがあったと思いますけど、ダルビッシュの「練習は平気でウソをつく」という言葉のほうが答えに近くて、流して遊ぶのではなく、とにかく敵の配置を観察し、攻略方法を考え、トレモで調査し、実践する。このルーチンを繰り返すことでわずか5年で神プレイヤーになれるという事実とやり方を示してくれていることになります。なるほど!これを真似すれば誰でもドゥームが落とせるやんけ!
ライフハックは永遠の人気テーマですが、あの手の記事に人が集まっているのを見ると、人間ってのは本能的に楽をするのが好きなのだなと思わされますが、ゲームが上手くなるための道のりはただひたすらに地道です。
これは例えるならば、「1から順番に数字を数えてみて。100万までね」みたいな話で、答えがわかることと、それを実践することにはトキとアミバほどの差があって、ゴールまでの距離を知ることがそのまま絶望に繋がるみたいな話でもあります。
また同時に「俺が100万まで数字を数えている間、お前は一体何をしていたのだ?」という問いでもあるわけで、軽く死にたくなります。私も、もう少し真面目にピアノを続けていれば、今頃ニコニコで東方アレンジのピアノ演奏をバンバンアップロードしてニコニコ大会議出てオフパコで逮捕されたりできたのかな……。
しかし、前向きに考えてみると、こうしてゴールまでの距離をいわば「見える化」してもらったのだから、成果に変換すべき時間の量を教えてもらったとも言えます。小説家になるためには、小説家になる方法を調べるのではなく、文字を書くのが正解です。プロ野球選手になるためには、プロを多く輩出する高校を調べるのではなく、素振りを続けるのが正解です。
ゲームを遊ぶ人である以上は、ゲームのうまい人に憧れるもの。結局のところ、ゴタゴタ言ってねぇで手を動かせ、という話なのでしょう。私も今からでも遅くないような気がしますので、東方スコアボード上位目指した頃を思い出してもう一度頑張ってみようという気持ちになれました。ただ、今日はもう眠たいので、明日から本気出していきたいと思います。
ますます人間離れしてしまっているようですが、どこまで行かれるのでしょうか。
しかしそもそも、どんな神プレイヤーだって、いつかは初心者だった時代があったもの。ウメハラだって波動拳を出せないところからスタートしているはずなのですが、なかなかそういう動画を見る機会はありません。
ただ、ためさんは2010年からサイトをほったらかしにされており、昔の東方紅魔郷のリプレイが残されているという事実は特筆に値します。本当にありがたいことですね。今となっては貴重なリプレイ。ためさんの人間離れした動画がアップされればされるほど、その価値が増し続ける過去の遺産と言えるのではないでしょうか。雲上人が、かつては地上に住んでいたことを示す縄文式土器並に貴重な資料です。ゲームの上手な人達は、後世の人のためにもっと下手なときの記録を残しておくべきだと思います。
というかネトゲだってプレイ中にSS撮りまくってると、数年後見返して若いころ旅行行ったときのアルバム見てるような気分になれるし、ゲームを初めてクリアしたときのリプレイを眺めてると当時の緊張感を感じて思い出にふけることができます。ただ記録を残しておくだけで、一歩も外にも出てないのにいい感じに擬似リア充体験ができるので大変オススメです。
さて、リプレイの日付を見ると、録画されたのは2009年。ノーミスでNormalをクリアするリプレイと5ミスでLunaticをクリアするリプレイがあります。Lunaクリアリプレイを再生してみると、安定したプレイではあるものの今のような圧倒的実力を感じさせるものではありません。第7回東方シリーズ人気投票によると、東方紅魔郷のLunaクリア率は5.64%となっており、この時点では全体の上位5%以内というレベル感であることが確認できます。一応私も紅魔郷のLunaはクリアしているので、この時点ではそう遠くない位置にいたのかもしれません。多くの人もそうでしょう。ただ、虫姫さまふたりはUltraクリアまでやり込んでいるようで、特定のゲームをやり込むタイプだったのかもしれません。
過去日記を見ると、2010年3月時点で「360版の初プレイはアゲハで4面中ボスまででした」という微笑ましい報告が。まさか同じ人間が4年後ノーミスノーボムでドゥーム様を叩き落としてしまう鬼畜に成長してしまうなんて…。
神プレイヤーと凡プレイヤー。5年前は同じ地上に生きていたはずなのに、なぜ差がついたか。慢心、環境の違い……。その原因を調査するため、我々取材班は遥か地上の裏側ブラジルまで飛ぶようなことをせずに自宅で過去日記を覗きました。すると2010年4月の日記にこのような謎の記述を見つけたのです。
「4/23 ケツイ買いました。ACでは一周が限界だったけど、トレーニングモードで4,5面のパターン化をしたおかげで2周目にいけました裏入りしたいです」
「4/27 ケツイ1周目のおおまかなパターンが完成しました」
雑に通して遊ばずにトレモでパターン作って攻略するスタイルみたいです。格ゲー滅茶苦茶上手い知り合いもトレモばかりやってるようなので、ゲームのジャンル問わず、トッププレイヤーになるにはとにかくトレモをやるのが近道なのでしょう。
何事も一流になるには1万時間かかるという「1万時間の法則」というのがあったと思いますけど、ダルビッシュの「練習は平気でウソをつく」という言葉のほうが答えに近くて、流して遊ぶのではなく、とにかく敵の配置を観察し、攻略方法を考え、トレモで調査し、実践する。このルーチンを繰り返すことでわずか5年で神プレイヤーになれるという事実とやり方を示してくれていることになります。なるほど!これを真似すれば誰でもドゥームが落とせるやんけ!
ライフハックは永遠の人気テーマですが、あの手の記事に人が集まっているのを見ると、人間ってのは本能的に楽をするのが好きなのだなと思わされますが、ゲームが上手くなるための道のりはただひたすらに地道です。
これは例えるならば、「1から順番に数字を数えてみて。100万までね」みたいな話で、答えがわかることと、それを実践することにはトキとアミバほどの差があって、ゴールまでの距離を知ることがそのまま絶望に繋がるみたいな話でもあります。
また同時に「俺が100万まで数字を数えている間、お前は一体何をしていたのだ?」という問いでもあるわけで、軽く死にたくなります。私も、もう少し真面目にピアノを続けていれば、今頃ニコニコで東方アレンジのピアノ演奏をバンバンアップロードしてニコニコ大会議出てオフパコで逮捕されたりできたのかな……。
しかし、前向きに考えてみると、こうしてゴールまでの距離をいわば「見える化」してもらったのだから、成果に変換すべき時間の量を教えてもらったとも言えます。小説家になるためには、小説家になる方法を調べるのではなく、文字を書くのが正解です。プロ野球選手になるためには、プロを多く輩出する高校を調べるのではなく、素振りを続けるのが正解です。
ゲームを遊ぶ人である以上は、ゲームのうまい人に憧れるもの。結局のところ、ゴタゴタ言ってねぇで手を動かせ、という話なのでしょう。私も今からでも遅くないような気がしますので、東方スコアボード上位目指した頃を思い出してもう一度頑張ってみようという気持ちになれました。ただ、今日はもう眠たいので、明日から本気出していきたいと思います。