当たり判定ゼロ

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これが電子の廃墟なのだとしたら

どれだけ賑わっていても末期になるとエロ広告で埋め尽くされるTeaCup掲示板の、侘び寂びを2,3年に圧縮して表現したような盛者必衰っぷりには「生来目が見えぬ」とか言ってた琵琶法師の目も思わず開眼してしまうレベルだと思うのですが、昨今はソーシャルサービスが主流となり、掲示板を使う機会もなくなったのでその存在は記憶の彼方に消し飛んでおりました。しかし、先般デモンゲイズを遊んでいたところ、目にしたのはマップ上に張ってあるメモがかなりの比率で下ネタで埋め尽くされている光景でした。これ、URLが添えられていたら完全に末期のTeaCupやないですか。人が滅びぬ限りTeaCupのエロ広告魂も滅びることはないのでしょう。いつの日かTeaCupが滅びたとしても、きっと人類滅亡のその日までTeaCupの魂は我々の中に生き続けるのです。ちなみに「TeaCupまだ生きてんのかな」と思って検索したらまだサービス提供しているようでしたが、いつの間にかGMOに買収されていました。 そもそも、なぜこの手の掲示板機能は最後エロコメントの沼に沈んでしまうのでしょう。広告ならわかるんですが、デモンゲイズみたいなURLも貼れないゲーム内メモにまでエロコメントがアメーバのように進出してくるのはなぜか。 思うに、デモンゲイズをヒントに考えると、営利目的でやっているわけではないと思われます。すなわち、非営利団体であるNPO法人「過疎った掲示板を見るとエロコメントで埋めてやる団」の存在が浮かび上がってくるのです。おそらくこの団体の存在に気がついている人はまだ少ないことでしょう。自分の探偵としての才能にゾッとします。探偵ファイルが開いてた探偵専門学校に入っておけばよかったです。 しかしせっかくの掲示板機能、もっと有益な活用方法をしてみたらと思うのです。石は投げれば武器となり、磨けば玉となる。道具に罪はなく、すべては使う人間の心がけ次第なのです。 ゲームが大好きなたけしくんは、同じクラスの瑠々(るる)ちゃんが大好き。今日こそ瑠々ちゃんにこの思いを伝えるんだ!そう思いたけしくんは今日も学校に行ったものの、どうにも勇気を出すことができません。 しかしそのときたけしくんに電流走る……!言葉で伝えられなくてもゲームなら…!そう、瑠々ちゃんはエクスペリエンスのゲームがだーい好き。ハック&スラッシュが三度の飯より好きな生粋のダンジョンっ娘だったのです。 「瑠々ちゃん!重犯罪人用監獄のX08 Y10を訪れてみて!ボクの気持ちを書いてるから!」 言った…!言ってしまった……!たけしくんは赤面して駆け出します。すばらしい明日が訪れることを願いながら。 翌日たけしくんが得られたものは、明るい未来ではなく瑠々ちゃんからの冷たい視線でした。 たけしくんはその後、瑠々ちゃんに口を聞いてもらうことができず、その悲しみに満ちた一生を終えることになるのです。 おかしい、そんなはずでは…。帰宅したたけしくんはすぐにデモンゲイズを起動し、ダンジョンに潜り、約束の地を訪れました。 たけしくんの目からは産卵するカメのように涙が止まらなかったという。 おのれNPO法人「過疎った掲示板を見るとエロコメントで埋めてやる団」め…! あ、そうそう大村正取りました。ドロップするまで5,6時間リセットし続ける生産的な労働を終えた後は気持ちが良いですね。