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市のネーミングライツをゲームメーカーが買ったら

大阪府泉佐野市で、市のネーミングライツを売却するという話が出ているらしいです。
市の命名権ですよ!市の命名権!スタジアムの名前とか馬の名前とかとは格が違います。なにせ確実に歴史に残るわけですし、何より他のネーミングライツと違い、たとえ興味がなくとも存在感を持って否応なく住民の生活感の中に侵入してくるという強制感がすばらしい。で、たとえばお台場のガンダムとかでもそうなんですけど、架空のモノを現実に作るとすごい盛り上がるじゃないですか!そこで、架空の街をたくさん作っている業界といえば、やはりゲーム業界の出番じゃないですか!
 
ゲーム黎明期には未成年の犯罪なんかが起きると「現実とゲームをごっちゃにしている」と賢しげな自称専門家が批判したものですが、素晴らしいアイディアではないですか!
そう、現実とゲームをごっちゃにするのはとても楽しいことなんですよ。ゲーム業界の皆さんには、ぜひ泉佐野ネーミングライツの購入をご検討頂きたい。そして、現実にゲームの世界を侵食させ、まじめに生きるのが馬鹿らしいような世の中を作ってみて欲しいのです。
 
その場合の命名としては、以下のような例が考えられます。
 
カプコンが購入した場合:ラクーンシティ
地元大阪の企業としては、カプコンに頑張って欲しいところ。ラクーンシティはとても平和な街。「泉佐野市」よりも「ラクーンシティ」の方がカッコイイので、人口流入による増収効果も期待できますね。なぜか製薬会社が突然本社を移転してきて、構造が迷路のような警察署が建設されますが、気にしないでください。
すったもんだあった挙句、最後は街に核が投下されて浄化されることになりますが、あなたが美男美女であれば背景に爆発映像を従えて残り3分で街の脱出に成功できるので安心です。
 
スクウェアエニックスが購入した場合:アリアハンもしくはミッドガ
アリアハンだと大人の皆さんにも親しみやすいので人口流入効果が期待され、市の経済が活性化されて良いのではないでしょうか。ただパンツのようなものを被ったあらくれものも大量流入してしまうデメリットがあります。彼らの担税能力には市民からの疑問の声も。
ミッドガルになった場合は、上部にプレート層が建設され『ピザ』と呼ばれ、下層である『スラム』と区別されます。ピザの中心部にあるビルの高層階に市長の部屋は形だけ用意されますが、最上階はスクエニの社長が居座り、市政は適切にコントロールされます。
 
コーエーテクモが購入した場合:洛陽
シブサワ・コウが権勢を振るい酒池肉林を尽くしますが、橋下徹率いる連合軍が都を取り囲むので、シブサワ・コウは都に火を放ち和歌山に撤退します。
 
ロックスターが購入した場合:リバティーシティ
犯罪者がなぜか大量流入し、街中で発砲事件も頻発して大変治安が悪いです。東欧にいた頃の苦労話とかされて鬱陶しいです。
 
アトラスが購入した場合:新宿
大阪なのに東京。大阪なのに新宿。各方面からのツッコミを受け流しつつアトラスは新宿と言い張り続ける。時は数千年流れ、現在の文明は滅び、新しい文明の担い手たちにより新宿は発見された。そして古文書の解析が進められた結果、そこは「シンジュク」と呼ばれた。
 
任天堂が購入した場合:ムーンサイド
多くの子供達にトラウマを残したムーンサイドが本命。住民は、市外からの来訪者が大好きです。
「ようこそムーンサイドへ。よう、こそムー、そムー、ンサイ、ンサイ、ンサイ…ドへ。」
「257、256、255、254,253…何か用か?何も用事がないんならあっち行け。今おれは数字を減らしているところなんだ。252、251、250…」
「けずってあげようか?おれはけずるの好きなんだ。君達けずられたいんだろ?ンサイ、ンサイ、ンサイドムー、こそよう、こそよう、こそよう。」
「ハロー!そして…グッドバイ…するかい?」『はい』「「ようこそムーンサイドへ。ようこそ、ムー、ムー、ムーンサ、ンサ、ンサンサ…ンサイドへ。」
 
ようこそムーンサイドへ。