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モゲマス経済、エナ高が進行:識者はこう見る

[東京 14日 □イター] 3月1日からの「アイドルサバイバルひな祭り」開催以降、概ね1.5前後で取引されていたエナ/スタレートが1.0~1.2程度の水準まで高騰し、市場予測を上回る動きを見せている。また、アイドル価格の下落にも歯止めがかかりつつある一方で、エナドリでアイドルを売買する事例も見られるように通貨としての信頼性が高まっている状況にある。
 
市場関係者の見方は以下の通り。
 
●エナ/スタレートは当面エナ高で安定推移
 
<シカタ・インベストメンツ 調査部シニアストラテジスト シンゴー・ジチョウ氏>
今般のエナドリの高騰は、政府による一連の通貨吸収施策の一つと見ることができる。公式レートが同額ながら、市場価格が低迷していたエナドリのテコ入れを図った形で一定の効果をあげたと言える。今後に控える聖戦イベントではさらなるエナドリの消費が促されると目されており、われわれは当面エナ高スタ安で推移するだろうと予測している。聖戦の仕様次第では、短期的に0.8~1.0までエナ高が進むこともありうるが、売り圧力がアゲンストとなり極端な進行はないと見ている。
 
●アイドル価格高騰の中で勝ち組、負け組が分かれる
 
<CBBバリパ証券 アイドルアナリスト ジョージ・ボットマン氏>
一般的にアイドル価格はデフレ傾向にある。親愛度上げの終わったアイドル、新アイドルの登場により不要となった旧アイドルの市場への流出が供給過剰をもたらす構造的な問題があるためだ。ところが今後実施が予定されるイベントである聖戦においては全体の戦力が重要となるため、プロダクション員に広く行き渡らせるだけの数量面での調達が必要となる。そのため需給フローの改善が見られ、アイドル市場価格には順風が吹くと考えられる。資産効果も働いてファンダメンタルズは好転するだろう。明確に戦力増強目的での投資となるため一部の強銘柄に人気が集中し、アイドルの中でも「勝ち組」「負け組」に分かれてくる展開となると見ている。その後については、政府の政策次第で不透明な点は大きいが、一度聖戦を経験することで全体の資産保有高が厚みを増すと考えられるため限界支払意欲の頭打ちが見られ、市場におけるアイドル価格はピークアウトするのではないか。売買においては今後もスタドリが基軸通貨としての信認を受け続けるだろう。取引における手続コストを減らすために、市場は可能な限り単一の通貨での売買を選択するからだ。
 
エナドリの市場におけるプレゼンスは今後も高まる
 
<課金総合研究所 主任エコノミスト 岡田いさく氏>
エナドリの価格上昇は翻せばスタドリの価格下落であり、モゲマス経済圏において価値の安定的な通貨など存在しないことの反映である。市場参加者は、資産の保全のためにはどの形で財産を保有すれば良いのか、見直すきっかけになったのではないか。急激な価格の高騰は、イベントの場当たり的に相場が変動しうることを示唆している。これほどの急激な変動が起きうることが明らかになったことで、今後、市場参加者の中にはエナ/スタの裁定取引により利鞘を得ようとするものが現れるだろう。そのため現在の1.0からエナドリの価格が下落しようとすると一定の買い圧力が働き、1ヶ月前の基準価格である1.5まで下落することはなくなり、相場のボラリティは低下すると考えられる。