当たり判定ゼロ

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スト4に見るシステムの連続性

普段格ゲーなんてしないし実のところスト4は触ったこともないのだけれど、知人が出ていたのでEVOを見てました。歳を取ってくるとだんだんこういう光景にも慣れてくるのよねー。テレビで見る人を肉眼で見ると嬉しいけど、肉眼で見てる人を画面の向こうで見るなんてそりゃ寂しいもので、何よりそんなに輝かれちゃうと対照的に自分のゴミっぷりが浮き彫りにされちゃうのでヤバイ!!超ヤバイ!!みたいなのはよくある話で。心の底から祈るように応援していたつもりではあっても、闇風味なエッセンスが心のどこかに生じてて、静まれこの気持ち!みたいな。つくづく人間は自分勝手にできてて、嫌になりますね。はじめてこの感覚を体験したのは中学校の頃だったかなー。小学生時代の友達がいつの間にかジャニーズに入ってて、親が「ほら見て!~~君がテレビに出てる!」。反抗期だった自分は「知らねぇよ、興味ねぇ」みたいなありがちな反応。

ともあれ、なんだかすげえ戦いを見せてもらって感動したので触発されてスト4AEを買ってきたのです。
で、最初に感激したんだけどこのゲーム、いわゆる「波動拳コマンド」を入力すると波動拳が出るのな!いや、もちろんパンチボタンを押せばパンチが出るし、キックを押せばキックが出るのだけれど、固有システムのところまで一般的な概念が通用するのはゲームとして優位だなーと思った。その「波動拳コマンド」という名称を生み出したのもスト2だったわけで、このコマンドの共有性だけで「あーこりゃ続編だわ」と強く意識させられる。スト2をやってた人間は、自分の中でのスト4のレジストリをスト2をベースに構築することができる。そんなわけで、システムも複雑じゃないし、わりとすんなりと遊べているなーというのがファーストインプレッションですかね。

ここでSTG勢としての話をすると、システムの連続性としての続編という観点でSTGを見た場合、既存資産を活かした続編って最近少ないよなーとふと思ったり。最近だとエスプガルーダシリーズくらい?更に加えるとエスプレイドエスプガルーダはシステム的には完全に別物で、同じシリーズでありながら似ているのは難易度くらいで、類似している続編って昔ほど多くないような。
知られてはいけないゲームの世界 vol.2』で「コストの問題から最近の格ゲーは同じシステムを載せた続編の製作を前提としている」という話があったけれど、STGにもあってもいいのになーとは思う。ユーザーサイドの視点としても。

アーケードでは並ばなくて遊べるようになってから遊ぶようにしているので、最近は『赤い刀』とかよく遊んでいるのだけれど、このゲームはシナリオの背景も独特だし、システムも特殊で、発想からしてわりと既存資産の上に乗っていないゲームだと思うのよね。そういう意味ではすげーハイコスト。

つまり、5箱システムはこのまま死するにはあまりにも惜しいのではないかという話で、ぜひ既存資産を活かす形でケツイと似たようなシステムで違うステージ構成のゲームってのは、ローコストでありつつかなりイカスというお得な感じなので作ってくれると私が喜ぶのではないでしょうか。

そういえばスト4はクソオタらしく女性キャラを使っており、つまるところ操作しやすいキャミィを愛用しているのですが、このゲームの女キャラはみんな目がパッチリしてていかんですね。なぜカプコンは糸目フェチのニーズを汲み上げてくれなかったのか。目なんて横棒一本引いてりゃ十分なんですよ!